バレットジャーナル用として長年愛用しているコクヨのA5方眼罫ノート。
新しいノートを使っているとどうも見づらくて書きにくい。目が悪くなったせいかと考えたがあまりにおかしいので前と比較すると、明らかに罫線が薄くなっている!
出来れば前の濃さに戻して欲しい・・
バレットジャーナル用として長年愛用しているコクヨのA5方眼罫ノート。
新しいノートを使っているとどうも見づらくて書きにくい。目が悪くなったせいかと考えたがあまりにおかしいので前と比較すると、明らかに罫線が薄くなっている!
出来れば前の濃さに戻して欲しい・・
グルテンフリーのパンを焼く事情が発生し、大麦粉、ライ麦粉、米粉、オートミール粉それぞれ100%のパンを焼いてみた。結果としてはいずれもコツを掴めば、美味しいパンが焼けることが分かったのでここでまとめる。
なお大麦、ライ麦、オートミールには食物繊維やビタミンなど優れた効用があり、焼いたパンは優れた健康食品になる。
ただし粉が違うと作り方や焼き方がかなり異なってくる。いずれの粉も小麦粉と違ってグルテンを含まないためコネは不要。米粉はトロトロな生地をよく泡立てる、大麦粉やライ麦粉はどっしりした生地で1回発酵、オートミールは緩い生地を混ぜ過ぎず1回発酵など、各粉毎のポイントを守らないと失敗する。
なおオートミール粉以外の材料を使う場合はきび糖、塩、油、イースト、水の基本的な材料しか使用しない。オートミール粉のみ玉子などを加えないとパンにならない(後述)。
おそらく最初に挑むのが米粉で作るパンであろう。実際、小麦粉で作るパンに近いレベルのクォリティが簡単に実現できる。
理由は不明だが、ミズホチカラを使わないとパンの膨らみが悪くなる。改めて普通の米粉を使って成功させたいと考えるが、まずは無難にミズホチカラを使うのが良いだろう。
あと、小麦粉を練った時に出る粘り=グルテンが含まれないため発酵で発生する気泡を維持する力が弱い。そのため泡立て器を使って生地に十分な空気を含ませる必要がある(5分程度)。
また発酵は発酵前の状態から3倍程度の高さまで発酵させたい。米粉のパンはグルテンが無いため焼く際に膨張する水蒸気を留めることが出来ず、焼いてもあまり膨らまないので、発酵時にパンを十分に膨らませる。発酵温度はオーブンの機種によって結構バラつくのでまずは35度(夏は30度、冬は40度)で発酵度合いを確認した方がよく(発酵が早ければ時間を切り上げる)、過発酵に気を付けて試してみられたい。
大麦粉だけではパンは難しいとされるが、コツを掴めば簡単。ふんわりもっちりの美味しいパンが焼ける。大麦の力で、生活習慣病予防にも有効とされているパンなので、ぜひ挑戦してみて欲しい。
大麦には整腸効果、ダイエット、体質改善の三つの大きな効果がある。便秘解消や生活習慣病対策に役立つ不溶性と水溶性の2種類の食物繊維が大麦にはバランスよく含まれており(白米の17倍の食物繊維量)、主役は水溶性食物繊維「β-グルカン」。食後血糖値の上昇抑制やコレステロール値の低下、排便促進など、世界各国で機能性の表示が認められている。
整腸作用: 様々な整腸作用が認められている。まず大麦に含まれる不溶性食物繊維が便の体積を増やし腸のぜん動運動を活発にする。またβ-グルカンなどの水溶性食物繊維が腸内細菌のエサとなることで腸内環境を改善する。大麦摂取で排便量が増え、便秘も改善する効果は実証済み。
ダイエット: 肥満防止と血糖値上昇抑制には食後の血糖値を急上昇させないことがポイント。大麦に含まれるβ-グルカンがゼリー状になって食物を包んで腸内を移動させることで消化吸収に時間がかかり血糖値の急上昇を防ぐことができる。結果として胃腸の中でじっくりと消化されるので満腹感が持続し摂取量が抑えられてダイエットに繋がる。大麦は「食べるダイエット」と称されている。
体質改善: 血糖値上昇抑制効果による糖尿病予防、β-グルカンの腸内で脂肪の吸収を抑える効果による脂質異常症や動脈硬化の予防など。小腸内でコレステロールや、コレステロールを原料に作られる胆汁酸とβ-グルカンが結びつき、その吸収を妨げて体の外に排泄させる。つまり動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールLDLの排出をサポートして血中のコレステロールを低減する。
その他、がん・認知症・肥満・糖尿病・人工透析など各種生活習慣病の予防効果も謳われている。
(図の元記事は以下)
大麦、玄米…全粒穀物で死亡リスク減 エビデンス続々 - 日本経済新聞
大麦にも小麦粉を練った時に出る粘り=グルテンが含まれないため発酵で発生する気泡を維持する力が弱い。そのため泡立て器を使って生地に十分な空気を含ませる必要がある(5分程度)。
また発酵は発酵前の状態から2倍程度の高さまで発酵させたい。大麦粉のパンもグルテンが無いため焼く際に膨張する水蒸気を留めることが出来ず、焼いてもあまり膨らまない。やや発酵しにくい素材なのでまずは40度で発酵度合いを確認した方がよく(発酵が早ければ時間を切り上げる)、常に過発酵気味になる場合は35度や30度で試してみられたい。
通常ライ麦パンはサワー種で時間をかけて乳酸菌発酵させて作るので、どっしり&酸っぱいパンになる。それに対して前記の大麦パンの要領でイーストで手早く作るとライ麦100%なのにふんわりもっちりの美味しいパンが焼ける。ただしいわゆるライ麦パン独特のどっしり&酸味の効いた味わいではないので注意。
写真のパンではライ麦の全粒粉かつ粗挽き粉を用いたが、その辺りは同じライ麦であれば特に変わらないと思う。作り方は大麦粉と全く同じでよい。粉の特性の違いで泡立て器による撹拌時はモロモロになりがちだが問題ない。
様々な研究成果でライ麦摂取が健康寿命に貢献する可能性が示されている。ライ麦パンは栄養価が高く、健康にも良い効果をもたらすため、積極的に摂取することが推奨されている。ライ麦パンにはビタミンやミネラルも多く含まれており、特にビタミンB1とB2が豊富で、小麦パンよりも鉄分が約30%、カリウムが約2倍含まれている。ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類を指し、ビタミンB群は水溶性で炭水化物やたんぱく質の代謝をサポートする効果や、皮膚や粘膜を強く保つ効能もある。
また食物繊維が小麦粉の5倍、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれており、腸内環境改善効果が得られる。大麦同様に水溶性食物繊維は水に溶けるとゲル状になり、便を柔らかくして便秘の予防・改善に効果を発揮する。不溶性食物繊維は水に溶けず、便のかさを増やして腸のぜん動運動を促し消化吸収や便通を改善する。満腹感を早く感じるのでダイエット効果も期待できる。またライ麦には新陳代謝を促進させる効果や低GIで血糖値の急上昇を抑え糖尿病の予防にも役立つ。
加えてライ麦の皮に含まれるアルキルレゾルシノールが、長寿遺伝子とされるサーチュイン遺伝子を活性化させる事が判明している。サーチュイン遺伝子が活性化すると老化の抑制や糖尿病や炎症などに対する抑制効果が高まるとされている。
砂糖は10g程度まで減らした方がよい
長所
正直言ってオートミールの発酵パンが一番難しい。純粋な材料だけでは気泡が消失してうまく焼けない,これはオートミールの特性で生地の粘性が高く、しかしながら生地に含まれる空気の保持が出来ない腰の弱さによるもので、焼いている内に発酵で膨らんだ生地がペシャンコに潰れてしまう。
よってまず、玉子やサイリウムなど焼き上げ時に気泡を保持させるための副材料を使う必要がある。
次に混ぜすぎ厳禁。小麦粉や米粉、大麦粉の要領で生地をよく混ぜるとオートミール粉の特性で生地の粘度が一気に高まり、餅の様な強い粘りが出るため生地は手早く混ぜる必要がある。
また素材の焼き縮みが激しい。焼いている状態を観測すると初めはゆっくり膨張するが、しばらくすると元の発酵完了時に近い高さまで萎んでしまう(副材料を使っても)。そのため、食パン型など高さのある型でパンを焼こうとすると真ん中が凹んだ不細工な仕上がりになる。
最後に過発酵にシビア。発酵終了時は1.5倍程度の高さで焼く直前に2倍の高さが理想的。下の写真は副材料無しで何度かトライしたものの一つだが、真ん中が陥没していることがわかる。
またその断面を見ると気泡が消失している。
よってオートミールパンのポイントは、①玉子などの副材料を加え、②生地を手早く混ぜ、③発酵状態を見極めて、④低めの型を使って焼く必要がある。
オートミールの水溶性食物繊維の大部分は大麦と同じβグルカンである。βグルカンは血中コレステロール値上昇抑制作用、血糖値上昇抑制作用、血圧低下作用、排便促進作用、免疫機能調節作用など欧米を中心に多数報告されている。コレステロール低減特性が健康食品として特筆されている。オートミールは小麦比較でたんぱく質や脂質が多く含まれ、全粒穀物なのでさらに多くの食物繊維やミネラルを含む。結果としてデンプンの割合が下がるのでエネルギー量は低く健康的とされる理由でもある。
ここ数年、ふるさと納税や医療器控除などでやってきてはいるが、毎年どうやったかを綺麗に忘れてしまうため、自分自身のために確定申告のやり方を一からメモする。所用時間は1〜2時間程度。
「確定申告書など作成コーナー」のサイトにまず行く。
確定申告書等作成コーナー/e-Tax(国税電子申告・納税システム)|国税庁
そのサイトの中に、「確定申告書等作成コーナー」のリンクがあるのでクリック(下URL)
確定申告書等作成コーナー/e-Tax(国税電子申告・納税システム)|国税庁
すると下記のサイトが現れる。
通常は「作成開始」をクリックで良い
予定納税額通知なし、で次へ
給与所得の入力をクリック
続いて講演料を雑所得で入力
続いて医療費控除を入力:自動作成されたものを削除して新たに左側の医療費入力を使って一つずつ入力する
建築関連の控除は次のページで現れるので適宜入力
記入時の補助は別途補助金を受けた場合の金額で、控除とは別なので補助がなければゼロ
全て入力が完了したら次へ進み、マイナンバーを入力してPDF保存して提出したら終了
以下のサイトを参照して追加ファイル(エビデンス)を送る。
※実際のe-TAX(web版)のサイトはこちら。MacはSafariで作業のこと。
メインメニュー SE00S010 国税電子申告・納税システム
登録中にエラーが出た場合は、事前準備セットアップが完了していない可能性があるため、下記手順に従って事前準備を行う。
生成AIをエッジで動かしたいニーズが高まりつつあり、手軽にGPUを動かせるJetsonシリーズの内、2024/3時点で最高スペックのJetson AGX Orinを入手したので、導入ステップを備忘録として残す。
GPUエッジデバイスとしては現時点ではダントツの性能だ。生成AIも量子化などの工夫はいるが実用速度で動く(実証追記予定)。
整然と箱に収まっており、取り出しは容易。
添付のペラペラのマニュアルに開始用のURLが書いてあるが、そこにアクセスするとページが無いと出るw。
そこでQRコードで表示されるURLにアクセスすると無事にたどり着いた。
自動翻訳で表示した画面。
導入手順は以下となる。
なお、他に以下を準備する必要がある。
まず、以下を開発者キットに接続する。
しばらく経つと開発者キットの電源が自動的にオンになり、電源ボタンの近くにある白色LEDが点灯する。(そうでない場合は、電源ボタンを押すみたい)。コンピューターのモニターにUbuntuの画面が表示されるまで最大1分待つ。初めて起動するときは、開発者キットを使用して、次のような初期設定を行う。
oem-configを完了すると、開発者キットが再起動し、ディスプレイに次のようなUbuntuデスクトップが表示される。
なおこの画面で表示されるonline acountは選んでも反応しないのでSKIP。
初期設定が完了したら、L4T バージョンに対応する最新の JetPack コンポーネントをインターネットからインストールできる。
Ubuntuデスクトップを使用している場合は、ターミナルウィンドウを開く(Ctrl+Alt+T).
まず L4T のバージョンをチェックして、古いバージョンの BSP でフラッシュされたユニットがあるかどうかを確認する。
cat /etc/nv_tegra_release
次のようなものが表示される場合があり、これは JetPack 5.0 Developer Preview の L4T があることを示す。
# R34 (release), REVISION: 1.0, GCID: 30102743, BOARD: t186ref, EABI: aarch64, DATE: Wed Apr 6 19:11:41 UTC 2022
以前のバージョンの L4T を使用している場合は、次のコマンドを発行して、以下のコマンドを使用して apt リポジトリ エントリを手動で配置する。
sudo bash -c 'echo "deb https://repo.download.nvidia.com/jetson/common r34.1 main" >> /etc/apt/sources.list.d/nvidia-l4t-apt-source.list' sudo bash -c 'echo "deb https://repo.download.nvidia.com/jetson/t234 r34.1 main" >> /etc/apt/sources.list.d/nvidia-l4t-apt-source.list'
またはそれ以降が表示されている場合は、aptソースリストがすでに最新であり、続行できる。私の場合はR35(r35.2)と最新だったためこの作業はSKIP。
R34 (release), REVISION: 1.0
確認が終わったら次のコマンドを発行して、JetPack コンポーネントをインストールする。
sudo apt update sudo apt dist-upgrade sudo reboot sudo apt install nvidia-jetpack
インストールが完了するまでに約1時間かかる。
以上でJetson AGX Orin 開発者キットのセットアップは完了。
次に、開発者キットと理想的な開発環境の設定に進む。
既に述べている通り、ポメラは快適な文字入力デバイスで便利に使用している。またポメラで作成した文書はポメラシンクという機能でメモと同期させてたり、ブログ記事やメール宛先に送信することも簡単だ。
しかしながら最近は、挨拶状など定例文の様なものであればChatGPT-4で最初の叩き台を生成してから編集する手法が標準となりつつある。そこでまずはChatGPTで作った文章をポメラ側に移して編集をしたいと考えた。しかし、PC側からポメラにデータを移すのはかなり手間なことが判明したので、備忘録として残す。
ポメラ本体には、ポメラとその他デバイスを同期させるためのツールとして、「ポメラシンク」が用意されている。利用する仕組みは以下の通りだ(設定方法は割愛)。
前記した通り、最初にポメラでファイルを作成する場合はこれで問題ない。しかし他のデバイスで作成/編集した場合はそうはいかない。
例えば、先にiPhoneメモアプリで「Gmail」「pomera_sync」フォルダ内に新規メモを作成してみる。その後ポメラシンクを行うと新規メモのファイルらしきものはポメラ側にも登場するがファイルの中身は空っぽだ。
次にiPhoneメモアプリの「Gmail」「pomera_sync」フォルダ内にある同期対象のメモ(ファイル)を編集しても、ポメラシンクでポメラ側に変更が反映されない。
この方法での解決は不満だが、他に解決方法が見つからないので記載する。
USBケーブルでポメラとPCを接続する「PCリンク」を使うと、PC側からポメラの本体メモリおよびSDカードメモリがフォルダとして可視化されるので、PCで行う通常のファイル移動の様に、PC側で作成/編集したファイルをポメラに移動すれば良い。
もちろんPC側でダイレクトにポメラ側のファイルを編集することも可能だ(あまり推奨されないと思うが)
誰か良い解決方法があったら教えて欲しい。
日本語の主要文字として使われる漢字は紀元前2,000年頃と推定されている甲羅や骨に刻み込まれた甲骨文字が最初に登場し、その後金文、大篆、篆書体(小篆)、隷書体、草書体、行書体、楷書体と書道と共に発展した。その後印刷の登場で、宋朝体、明朝体、ゴシック体が主要な字体となり、さらに電子デバイスではゴシック体の一強となり今に至る。
基本的にフォントの違いと言える程度で読むのにさほど困らないものは、隷書体、行書体、楷書体、宋朝体、明朝体、ゴシック体、その他フォント。
知識が無いと読み難いのは甲骨文字から篆書体までと草書体で、この読解力に関しては日本人も外人も大差ない。
SNSなどで時々日本語の難しさが議論になることを見かける。特に外人にとっては日本語は易しさと難しさがそれぞれある様だ。
易しさとしては、母音が5つしかない、中国語の様な四声がない(フラットな発音)、ひらがなまたはカタカナだけなら覚える言葉も最少で済むという意見だ。
反対に難しさを指摘する声は圧倒的に漢字だ。通常の読み書きで2000程度の漢字を使うそうだが、この漢字に皆苦戦するそうだ。しかし外人が中国語を使う場合も同様の難易度に思うが、どっこい違うようでアメリカ人にとって最難関言語が日本語となっている。
なぜ同じ様な漢字を使う日本語が中国語と比較してそんなに難しいのか。この連載記事では順に日本語の難しさ(面白さ)を取り上げてみたい。
まず音読みから考察する。音読みは中国の発音をそのまま輸入したものだ。しかし日本には一つの漢字に複数の音読みが存在する
中国語と日本語の最大の違いはここだ。中国ではごく一部の例外を除き、一つの漢字は一つの読みしか存在しない。例えば北は「ベイ」で京は「ジン」、合わせて北京は「ベイジン」と発音し、それ以外の読みは存在しない。
しかし・・ここで変だなと感じる方も多いはず。そう、北京は日本では「ペキン」と発音するからだ。しかもこの「ペ」も「キン」も日本で使う漢字の通常の読みでは存在しないので中国由来の音読みであることは明白だ。
実は中国は4,000年の歴史と称しているが、戦争で何度も納める国が変わっており、その各国毎に同じ漢字を使うものの、漢字の読みが違っているのだ。
例えば東京は「トウ」「キョウ」と読む。しかし「京」は京浜線などで使われる様に「ケイ」とも読まれる。日本に漢字が輸入された時の国の読み方の違いで、古い順から、呉音、漢音、唐音、華音(現在中国語の読み)と4種類ある。これを各国毎に整理してみよう
ドン 華音(現在の中国語の読みで日本では使われない)
京の読み方
日本に伝わった時代別で漢字の音読みが複数存在することを述べたが、さらに日本での漢字の読み方に訓読みがある。少し歴史的背景を整理して考察してみよう。
まず紀元前の頃から日本には日本語の原点とする言葉:大和言葉があったが、文字は持たずすべて口伝で伝える状態であった。その後中国から漢字が入ってくると、その漢字の音読みを利用して、大和言葉のあいうえおの日本語に合うように漢字を使い始めた。
例えば、以下の様になる。
これを万葉仮名と呼び、漢字のまま書いてその音を50音の表記として利用した。例えば「え」の場合は「江」「衣」のいずれか、「く」の場合は「久」「九」「具」など比較的自由に音読みが一致する漢字を選んで記載していた。「よろしく」は「夜露四九」とも「与路志具」とも書けるし、それで意思が伝わっていた(変体仮名→連載で後日説明)。
なお、現代の日本語が英語の言葉を「テレビ」とカタカナ表記する様に、当時の新しい言葉として中国語(音読み)が大和言葉に加わった。
また次第に元々大和言葉にある言葉と意味が一致する漢字に大和言葉の読みを当てる様にもなった。「山」→「さん」→「やま」。これが訓読みと呼ばれるものだ。
結果として当時書かれた文章には、漢字が現代のようにそのまま音読み/訓読みで使われる物と、上記の万葉仮名が入り混じる和様式となった。例えば、「雲の過ぎゆく過程を見る」の場合なら「雲乃春支由久過程遠美留」の様に、音読みや訓読みする漢字と万葉仮名が混じって記載される。
結果として「東」の読みに以下の訓読みが追加される。
この様に複数の読みが多数存在する日本語が中国語よりも難解なことも理解出来てくる。例文として以下を見てみよう。
この「日」の読み分けは外人に取って相当に難しいようだ。
さて、次の記事では字体について述べる。