運転免許証入りのスマホを落とした
車から降りた際にスマホケースに入ったスマホを落としてしまった。合わせて落とした一式は以下である。
- スマホ(iPhoneXS)
- 運転免許証
- 会社のカードキー
- 自宅のカードキー
スマホを落として改めてその大変さを実感した。まず頼る家族や友人への連絡先が分からない。人によってはスケジュールも分からなくなるだろう。また場所によっては電話や通信する手段も無くなる。万一セキュリティロックが外される様なことがあれば、内部データへの不正アクセスなども考えらえる。保存されている写真をネットにばら撒くなどの嫌がらせを受ける可能性もあるだろう。
運転免許証も落とすと大変である。まず車の運転が出来なくなる。マイナンバーカードを作っていなければ本人証明も困難になる。そして場合によっては運転免許証の不正利用でサラ金などを借りるなどのトラブルも考えられる。
初日に行うべきことと待った方が良いこと
さてスマホや運転免許証を落とした場合は、すぐに行うべきことと、1〜数日経過してから行なった方が良いことがある。私の場合はリスクを懸念していずれも当日に行なったが、翌日警察から落とし物が届けられたと連絡があり、結果としてはスマホを含め全てが手元に戻った。
同様にスマホの場合は大抵手元に戻ると思うので、行うべきことを何もかも即日で行っても良いが、費用の無駄や後から行うキャンセルが逆に面倒になるため、この度私が体験して色々試行したことや反省点を実体験としてお伝えしたい。
スマホ紛失時に行うべきこと
①スマホ紛失:初日に行うこと:
上記の1,2は最初に行うべきアクションである。私の場合はスマホの電源がOFFにされたため電話が通じなかった。なお警察に電話する際は、落としたと思われる管轄の警察署+隣接の警察署に確認した方が良いだろう。落とし物の届出の確認はインターネットで行えるので簡単。
実際、私の場合は隣の管轄の警察署に落とし物として届出されていた。手間を惜しまず隣接の警察署への届出を確認していたら良かったと反省している。
次の3はスマホに搭載されている、落としたスマホの場所を探す機能や、スマホを遠隔でロックする機能の活用である(PCが必要)。しかしながら私の場合はやはりスマホの電源が落ちたままなのでその機能は働かず、終始「保留」状態であった。
そんな場合を含め、iPhoneの場合はPC上のiCloudで「デバイスを探す」を選び、「紛失としてマーク」をクリックすれば良い。この機能を使うとスマホの電源が入りインターネットにアクセス出来る状態に復帰するとこちらが作成したメッセージが画面に大きく表示される仕組みになっている。例えば私は以下のメッセージを書き込んだ。
「090********までご連絡ください」
これで相手はその通知された番号に電話することが出来る。
十分な配慮が必要な実施項目:①遠隔でスマホの内容を消去:
iCloudでデバイスを探す機能の中に、対象のスマホが接続されたら「内容を全消去」という選択肢もあるが、前記した通り数日内にスマホが手元に戻る可能性が高く、またスマホがないと不便なため急ぎ買い替えた新しいスマホにデータを移行することも出来なくなるので、あまりお勧めしない。どうしても中身が見られたら困るという方向けの両刃の剣といえよう。
十分な配慮が必要な実施項目:②音を鳴らす:
同様にiCloudでデバイスを探す機能の中に、対象のスマホが接続されたら「音を鳴らす」という機能もあるが、これも避けた方が良いだろう。とても大きな音が鳴るので回収した人が慌てて電源を切るなど逆効果になると思う。実際私の手元に戻ったiPhoneがこの機能が発動して慌てた。
遺失届
4の遺失届に関しては、先に警察に落とし物の届出がないかを確認の上で、遺失届を出すのが良いだろう。同時に免許証など複数品目を登録できる。
②スマホ紛失:1〜数日後に行うこと:
- キャリアへ連絡して、通信サービスを停止
- スマホ決済サービスを停止
- 使用サービスのパスワード変更
- 遠隔消去
まず通信キャリアに電話して対象のスマホの回線を停止する。これは即日行っても良いが、その場合落とした電話からのコールバックは得られなくなる点に注意。
次にスマホ決済サービスを停止。なおApplePayは前記の「紛失としてマーク」を行うと自動的に停止となる。
そして万一スマホのセキュリティロックが破られた事態を想定して、各種パスワードを変更する。但しApple IDのパスワード変更はバックアップのスマホがない場合は慎重に判断した方がよいと思われる。パスワード変更後にPCでiCloudにログインを行う際に、落としたスマホ宛でSMSが届く仕組みのためそのスマホがないので接続不可となる(Macの場合は問題ない)。
3日経過しても戻らない場合は、内部データの遠隔消去をしても良いだろう。
運転免許証紛失時に行うべきこと
①運転免許証紛失:初日に行うこと:
- 警察に「遺失物届」を出す(ネット経由)
運転免許証を紛失したら、インターネット経由あるいは最寄りの交番や警察署に出向き、運転免許証の遺失物届を提出する。申請をしておけば、見つかった時に警察署から連絡がもらえる。
おそらくインターネットが手軽な上、即日登録になるのでオススメである。運転免許証は身分証明書になるためリスクは減らしたい。遺失物届を提出済みであれば、悪用されるなどのトラブルがあっても「警察に遺失物届けを提出済みである」と主張が出来ることから、その後の対応もスムーズになるので、これは行うべきである。
②運転免許証紛失:1〜数日後に行うこと:
前記した通り、運転免許証も戻ってくる確率の方が高いだろう。そこで余裕があるならば以下は数日経過後に行う方が良いだろう。ちなみに私は以下を全て行い、翌日に手元に戻った結果、登録料と免許再交付費用が無駄になり、解除などの作業も必要になった。
1.免許証の再発行(再交付)
繰り返すが手元に戻ると無駄になる。すぐに運転する事情がある方向けで、平日ならばすいているので30分程度の時間で済むだろう。マイナンバーカードなどの身分証明書を持参し、再交付料の2,250円を支払う。
2.信用情報機関に連絡する
信用情報機関にも運転免許証の紛失を連絡すると、口座開設やクレジットカード、キャッシングの契約などをブロック出来る(登録まで数日かかる)。以下の3機関あるが、それぞれ情報を提携する関係にあるので、どれか一つで良い(私は2つ申し込んだ後に気付いた)。
●一般社団法人全国銀行協会(手数料500円)
本人申告の手続き | 全国銀行個人信用情報センター | 一般社団法人 全国銀行協会
●日本信用情報機構「JICC」(手数料1,000円)
不正利用防止の届け出 | 開示サービス | 日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関
スマホや免許証が戻ってきたら
スマホの作業
スマホに関しては特に何もしなくて問題ない。パスワード認証するとiCloudの「紛失としてマーク」も自動で外れる。
但し遺失物届けのキャンセルはした方が良いだろう(警察が連絡後に処理するかもしれないが)。
パスワード変更をしていたら、各サービスの登録変更も必要
免許証の作業
まず再交付してしまった場合は、前の免許証を警察に返却する必要がある。受け取りで出向いた警察署で返却対応するので(数分程度で済む)、そこで手続きをする。2枚とも所有するのは、不正行為として取り扱われる可能性があるため避けた方が良い。
次に遺失物届けのキャンセルを行う。
また信用情報機関に連絡した場合は、それをキャンセルする。キャンセルしなければ、免許証を本人確認用資料として使えず、使用時に警察に連絡がいく恐れもあるものと考えるので、キャンセルはした方が良いだろう。
最後に
まあ色々と大変だし心配だとは思うが、手元に戻ることをある程度期待しての行動の方が良いだろう。
一応待った方が良い内容も記載したが、仮に免許証再交付や信用機関届けを行ったとしても、2,250円+1,000円の3,250円ロスする程度なので、心配なら初日にやってしまっても良いだろう。
私の場合、スマホの電源が切られていたため、何らかの悪意やiPhoneを裏ルート売却などの懸念も考えて全て対応したが、落とし主との直接連絡を嫌がって警察に届けるべく電源を切る場合もある様だ。参考まで。