自動で画像生成
人間が何らかの画像(イメージ)を求める場合、今までは①画家等による絵やイラストの作成(アナログからCGまで)、②カメラを用いた撮影とその加工(Photoshop )、③3Dモデリング を用いた映像作成(3DCG)があったが、ここに新しく④AIで画像を自動生成する4番目の手法が誕生した。
1. 画家による絵筆やPCを用いた絵画・イラスト
紀元前からの壁画に始まり、水彩画や油絵、デッサンなど人が見たものや想像したものを自らの手と絵筆などを用いて絵画を創作する行為。やがてPC上で作品を作るデジタルアートも生まれたが、アナログ手法とデジタルアートのいずれも優れた作品を作るためには技量と感性、そして時間が必要である。
油絵作成
2. カメラマンによるカメラやPCを用いた写真・加工
19世紀に発明されたピンホールカメラ から映像を写しとる装置としてカメラは普及した。絵に比べると誰でも簡単に正確な映像が得られる様になった。やがてデジタルカメラ が登場しスマホ で誰でもいつでも写真が撮影できる時代になった。またフィルム写真の頃から加工技術は存在し、現在Photoshop など優れたアプリで写真加工も簡単に行える。但し優れた作品を作るためにはカメラ、技量、感性、そして撮影場所へ移動するフットワークが必要である。
Photoshop を用いた写真加工
3. 3DデザイナーによるPCを用いた3DCGによる画像・映像
ここから映像の(AIの自動生成とは意味が違うが)自動生成が始まる。最近のディズニー映画などが分かりやすい例だが、3Dデザイナーが人物および背景の3Dモデルを作成し、作成した三次元空間に於けるライティングとカメラワークを駆使することで映像を作る。3Dポリゴンを用いたゲームも同様でリアルタイム演算により、状況の変化に応じた画像を自動生成する。これも優れた作品を作るためには3Dデザイナー、技量、感性、それなりの投資金が必要である。
リアルタイム3Dポリゴンゲームの例(Dead or Alive )
4. AIによる自動画像生成での画像・映像
以上述べたこれまでの手法に対して、この8月にメジャーになったAIによる自動画像生成は非常に強力であり、誰でも簡単に試すことができる。プロンプトと呼ばれる生成のための文言を与えると数秒から数分程度で画像が生成される。指定によって絵画や線画、写真、3Dモデル風など様々なバリエーションが生まれる。登場したばかりだが、現在優れた作品を作るためには練られたプロンプト(呪文)と優れたAI環境が必要である。
DreamStudioで生成(馬程度の簡単な指定)
MidJourney βの利用方法
2022年8月に一気にブレイクして一躍有名になったMidJourney。幻想的な映像が得意で動物や鳥類の描画は苦手(--test,--testpの登場で改善)。生成時間は1分程度。
利用手順①:Discordのアカウント取得
下のURLをクリックしてDiscordに移動してアカウントを取得
discord.com
利用手順②:MidJourneyに移動
下のURLをクリックしてMidjourneyのトップ画面にアクセスし、「Join the beta」ボタンを押す。
www.midjourney.com
利用手順③:メール認証を済ませてログイン
登録したメールアドレス宛に招待メールが届くのでそれを用いてログイン
利用手順④:AI画像生成
newbies-**のいずれかの部屋に入る
最末尾に移動して/imaginと入力
プロンプト入力待ち受けになるので好きな言葉を入力
その他の画像生成サービス
WOMBO Dream
サイトにログイン(下のサイト)
より簡単なコマンドで生成
app.wombo.art
LAIONプロジェクトのOngo
サイトにログイン(下のサイト)
より簡単なコマンドで生成
replicate.com
DreamStudio Lite β
Stable DiffusionをMidJourneyやDALL-E2の様に使えるwebサービス としてDreamStudioが登場。リアルな映像が得意で動物や鳥類も自然に描く。生成時間は6秒程度と高速
利用方法:
DreamStudioにログイン(下のサイト)
テキストボックスに好きな言葉を入力
beta.dreamstudio.ai
DALL-E2
9/29から申請不要ですぐに使える様になった(下記URL)。
labs.openai.com
MidJourney, DALL-E, Stable Diffusionの比較検証記事
threadreaderapp.com
関連情報
note.com
note.com
note.com