WordもExcelもPowerPointも手書き出来る!
iPadで手書きデジタル入力の良さを十分理解したが、ふとWindowsはどうなのだろうと考えた。私が使用するノートPCはMicrosoftのSurfaceのタブレットPCで、デジタルペンも付いている。

優れたSurfaceペン
このデジタルペンはオマケ程度のものと考えてて今まで全く使用していなかったが、実は常に給電されてバイブ機能やスイッチ、背面で消しゴム機能と実は色々と優れていることが判明した。またiPad同様に画面に手を置いてもそれによる誤入力が無いようになっている!
Word:
まずはWordで試してみる。メニューの「描画」をクリックすると、下の図の様にペンなどが現れるので、色や太さ、種類を選んで自由に書ける。また「インクの再生」を押すと、書いた順に自動再生されるので例えばプレゼンテーションに使えるだろう。
線はベクターなので描画後の移動や拡大縮小/回転などが容易に行える。消しゴムによる消去は線単位で消去される(線の一部消去はない)。

Excel:
Excelも同様である。なお画面にペンを持った手を近づけるだけで自動で「描画」メニューになる。またExcelは画面の拡大縮小が二本指で簡単に行えるので、手書きノートアプリ同様に細かな字も自由に書けるし、ホワイトボードアプリの様に描画エリアも自由に広がる(※Excelのセル配置の制約上、A1地点から左及び上方向にはエリアは広がらないが、右および下方向には自由に広がる)。正直手書きツールはExcelだけでも十分では?と感じる程優れている。

PowerPoint:
PowerPointも同様。画面の拡大縮小も同様に行えるので小さい字の書き込みも容易だが、これも手書きノートアプリ同様に描画スペースは固定される(欠点ではなくそういう仕様)。

iPad用Office、web版Officeに関して:
WindowsのOfficeで手書きが十分出来ることを確認して、改めてiPadにOfficeをインストールしたが、過去に比べてものすごく出来がよくなってて二度驚いた。もちろん手書き入力も問題ない。iPadをパソコンとして使う記事などを横目に「iPadでは不便だろう」と考えていた自分を恥じた。
またweb版、例えばTeams内で起動するExcelなどでも同様に手書きが行える。Outlookなどは単体アプリとwebアプリにほとんど差がないが、Word/Excel/PowerPointもweb版で十分になる日も近いのだろう。
Windows手書きの真打ち OneNote
以上定番のOfficeツールについて述べたが、Windows用手書きツールとしてはWord等よりもOneNoteの方が圧倒的に使い易い。Appleメモの様なテキスト専用領域(手書き不可)もなく、PDF等をテンプレートとして利用可能な上、描画エリアはホワイトボードアプリの様に無限に広がる。何と言ってもテキストツール本来の機能であるテキスト入力が軽快であり、手書きや写真、付箋など各オブジェクトとの混在もスムーズである。
その他Windowsの手書きツールとしてはPDFelementsもあるが、書き味は相当に悪くまともに字が書けない(PDF元データの編集には優れる。またiPad版では全く問題ない)。PDFへの加筆用に限定するならWindows用GoodNotesがお勧め。
OneNoteには、あらゆるPDF、画像、写真、web画面クリップ(画像に変換される)、画面キャプチャーなどのオブジェクトを自由に扱える。それらを読み込むと、ページの中に表示される。取り込んだオブジェクトを背景に指定すれば、その上への手書きも容易だ。
またGoodNotesと異なり取り込んだオブジェクトを超えてページ領域を自由に拡張できる(Excel同様に右及び下方向のみ広がる)。

実は今回改めてOneNoteをきちんと理解して使い始めたが、手書き入力以外にも優れた点が多々あり素晴らしいので、最近動作が遅く料金も高くなったEverNoteを速攻で解約して、今後はOneNote中心にした。ちなみにOneNoteは誰でも無料で使える。
OneNoteの構成は、ブック、セクション、ページの3階層構造をとる。例えばブックは「DX」「趣味」など大分類で分けて、DXブックの中に「AI」「IoT」などのセクションを設け、さらにAIセクションの中に「8月5日生成AIミーティング」など関連するページを収めて整理出来る。またブック、セクション、ページはそれぞれ制限なくいくらでも追加出来る。

OneNoteはMacやiPad、iPhoneでも使えるし、OneDrive経由でのデータ連携も問題ない。正直ここまで優れていたらデジタルノートはOneNote一本でも良さそうに思えるが、ノートをPDFの元サイズでPDF化出来ない仕様もありGoodNotesなど手書きノートアプリやホワイトボードアプリと使い分けることになるだろう。
以下OneNoteとの比較レビューとして、GoodNotesなど手書きノートアプリ、Microsoftホワイトボードなどホワイトボードアプリ、OneNoteそれぞれの特徴(利点)を記載する。なおNotionなど基本手書き非対応のアプリには触れない。
GoodNotesなど手書きノートアプリの特徴:
GoodNotesなどはワーク対象エリアがテンプレートサイズに限定される。ワークサイズ=テンプレートサイズであり、OneNoteの様にエリアは拡張できない。しかしその反面、加筆したノートを元のPDFサイズでPDF化出来る。
また基本ゼロから描き起こす用途のお絵かきツールに比較するとレイヤー操作が無いなどお絵描きの機能は少ない。あくまでベース素材(テンプレート)のPDFや画像/写真等に対する手書きの追記が主たる用途と考えるべき。
なお、緻密なノートが書ける様にノート画面を10倍までまで拡大出来るのと、ペンサイズの微調整が出来るので10.5ポイント以下の字でも楽に書ける。それに比較してOneNoteの拡大率は2倍と少なく、PDF原稿の10.5ポイントの字を綺麗に書くのは難しいだろう。ペンサイズもGoodNotesの様に細かく制御出来ない。
以下GoodNotes6等手書きノートアプリの特徴:
- 描画エリアはテンプレートのサイズに限定される
- あらゆるPDFや画像/写真をテンプレート(下地)にして手書きを加えられる
- 加筆したものを簡単にPDF化出来る
- 拡大率が高く、小さな字を綺麗に書ける
- ペンの種類も豊富(お絵かきアプリに近い)
- 消しゴムは線の一部を消去出来る(ストローク消去も可能)
ホワイトボード/フリーボードなどホワイトボードアプリの特徴:
MicrosoftホワイトボードやAppleフリーボードなどホワイトボードアプリも競合商品と言えるかもしれない。ただしこれらは共同作業におけるボード共有が基本で、360度全方位に自由に広がる点は優れるが、反面テンプレートの運用には向かない。自由に書ける点を評価して手書きツールとして利用されている方もいる。
以下ホワイトボードアプリの特徴:
- 360度にエリアが無限に広がる
- 共同作業に向いている
- ホワイトボードらしいアバウトな使用感
- プレゼンにも使える
OneNoteの特徴
現在メモ/ノートアプリとしては一番気に入っている(使い始めてまだ2日目だが)。OneNoteはデジタルノートで紙のノートに書く感覚でメモやノートを作成/管理できる。Windows、Mac、iPad、iPhone用のアプリやWebブラウザでもそれぞれ利用できるし、OneDriveへの自動保存や同期も便利だ。複数人での共有/共同編集も行える。
以下OneNoteの特徴を記載:
- 快適なテキスト入力に加えて手書き入力も高機能
- あらゆるPDFや画像/写真、webクリップ、画面キャプチャー等をテンプレートや素材として取り込める
- 必要に応じて、取り込みサイズを超えて右や下にエリアを簡単&無限に広げられる
- 左や上にもエリアを広げられる(「描画」ー「スペースの挿入」を使用)
つまり必要に応じてホワイトボードの様に書き込みエリアを広げて、元のPDFや画面キャプチャーの周囲に手書きで自由に加筆もできる。このエリア拡張はGoodNotesには出来ない。
- 共同作業が行える
- クイックノートが手早く起動して入力できるので便利
- クラスノートブックが講義に便利
- 他アプリと連携
- OneDriveへの自動保存と同期
- 無料
クラスノートブックは、教育用ノートブックで、授業計画などのWebコンテンツを入力して、OneNoteの画面から受講に必要な内容を受講者に配信できる。受講生は表示画面にメモ可能。OneNoteクラスノートブックを活用すれば、ウェビナーや講義の課題、宿題、テスト、試験、資料配布などが行える。
またOneNoteは他のアプリとの連携も充実している。例えばExcelで作成したデータ表示やデータ分析&解析、スプレッドシート利用出来るのでプレゼンやレビュー資料作成が捗る。
欠点としてはGoodNotes6等と比較するとペンの種類(ボールペンとマーカーのみ)や線幅の選択(5種類程度)がかなり少なく、ノート画面の拡大率も低いため、緻密なノート作成にはGoodNotes6の方が適しているかもしれない。
またPDF原稿に手を加えたものを再び元のサイズでPDF化するのも難しい。PDFや画像はあくまでページ素材として取り込むものと割り切る必要がある。
その他OneNoteの優れた特徴は下のリンク先が詳しい。