素人が漫画を描いてみようと思った動機
ツィッター等で作例やノウハウなどをどんどん開示されている852話さん(イラストレーター)。その852話さんのツィッターに刺激されて漫画を描いてみようと思い立った。ツールなどに慣れている方は852話さんのサイトやツィッターの記事をお勧め。
『ネームがあったらAIで漫画は描けるのか』考察
— 852話 (@8co28) 2022年10月4日
3枚目を指示画像に
Strength:0.75 文字指定は「pixiv, girl, dinamic pose, manga, white and black, comic,」
2枚目が生成されたので最低限の加筆修正写植して1枚目に
絵が描けなくても漫画を発表できるようになる時代だ#NovelAIDiffusion #novelAI pic.twitter.com/CMEgrEXvE7
漫画を描く前に
この記事が想定する読者像を記載する(ちなみに私の状態)。
- AI画像に刺激された。AIの力を借りて漫画を描いてみたい
- 大それた作品ではなく、ツィッターやインスタに載せる程度が目標
- 模写であればなんとか絵が描けるが、想像したものは描けない
- 魅力的なキャラが描けない
- 顔や体のバランス、手や指の作画が苦手
- タブレットあり、PCあり、クリスタあり
以前から漫画をデジタルで描いてみたかったが現実は厳しく、手に入れたツールもほとんど手付かずの状態だった。そこにAI画像生成ツールが登場したことを受けて、これであれば描けるのではないかと考えて初めて実行した記録である。
なおAIの道具を用いて漫画を描く流れは以下とする。2〜4のノウハウは前出の852話さんの情報によるもの。
- テーマやストーリーを考える
- ラフ画をクリスタで作成
- NovelAIDiffusionで生成
- 吹き出しや効果線、修正をクリスタで加えて仕上げる
ステップ①:テーマやストーリーを考える
すぐに試したい方は飛ばして③へスキップ
漫画は小説や絵画の様に読者に伝えたいテーマがあり、そのテーマを語るストーリー(起承転結)とコマ割り(コマ数)がある。また主役などの配役やシチュエーションも必要だ。参考程度に羅列する。
テーマ:
- ニュース、体験、映画やドラマ、ネット情報、食事、スポーツ、出来事、仕事、家族、友人などに関して、
- 感動、発見、失敗、悔しさ、愛情、友情、会話、喜怒哀楽、感情、事実などを伝えたい
ストーリー:
- 起承転結
コマ割り:
- 1コマ漫画
- 4コマ漫画(複数コマ)
- 数ページ以上の漫画
配役
- 主役(作者本人あるいは投影キャラ、家族や友人、人、動物、物)
- 脇役(〃)
例として「AI画像の情報をブログにまとめ終えたらすぐにバージョンアップがきてやり直しでバタバタ」みたいな昨今の状況を描いてみたいとする。キャラはアバターで若い女性とし、1コマはimg2imgで簡単に出来てしまうので2〜4コマ程度の複数コマとする。
ステップ②:ラフ画をクリスタで作成
すぐに試したい方は飛ばして③へスキップ
クリスタを使う
クリスタとはCLUP STUDIO PAINTの略称で、漫画やイラスト作成のためのツール。プロならほぼ一択と言えるほど優れたツールらしい。月額480/960円から利用可能(無料体験あり)。なおPhotoshopなど他のツールでも初歩レベルであれば近いことは出来る(と思う)。
クリスタの起動画面。
新規作成
- 512x768のサイズの用紙を用意
- コマを2つ配置する
- 手書きでラフな絵を描く
- 1コマ目:やっと作業完了でホッとしたコマを手書き
- 2コマ目:新たな情報(ブログ修正が必要)でゲンナリのコマを手書き
- 作成したらpngファイルで保存
ステップ③:NovelAIDiffusionで生成
- NovelAIDiffusionのimg2imgで生成する
- 左上の「upload image」を選択して上で作成したファイルを読み込む
- プロンプトは「pixiv, girl operating a computer, dinamic pose, manga, white and black, comic」、strengthを色々と調整(今回の場合strength=0.69)して生成(852話さんの記事から拝借)
ステップ①②を飛ばした方は852話さんのブログにある手書きの絵(自由に利用して下さいとのメッセージ)を利用して同様に生成。プロンプトは「pixiv, girl, dinamic pose, manga, white and black, comic」
ステップ④:吹き出しや効果線、修正をクリスタで加えて仕上げる
とりあえず見よう見真似でネット情報を頼りに吹き出しなど追加(効果線は今ひとつ分かっていないので適当)した。
初めてクリスタを使って漫画を作成した。全然下手くそではあるが、AIの力が無ければこのレベルでも無理だっただろう。
これ以上の加筆(スクリーントーンなど)を行うにはクリスタをもっと理解する必要がある。次の記事はクリスタを自分で理解しながらの使い方をまとめる予定。